投稿日時:2020年7月21日
◎ブログ◎乳幼児突然死症候群~SIDS~
こんにちは。
大阪保育士の鈴木です。
元気いっぱい、ミルクもよく飲み、すくすく育っていた赤ちゃんが、ある日突然
死亡する…乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome-SIDS)
以前、多くの赤ちゃんが亡くなった感染症や脱水などは医学の進歩や
社会環境の改善によって大幅に減少。それに代わり、SIDSが死亡原因の
上位を占めるようになってきました。
日本では、年間150人程度の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児の
死亡原因の第2位となっています。(欧米では死亡原因の第1位)
4~6ケ月の赤ちゃんが、多く、1歳を越えた子は稀。
男女や、家庭の社会的・経済的水準などの違いは関係なく、伝染する
病気でも、現代の病気というわけでもありません。
SIDSはほとんどの場合睡眠中に起こります。
特に、うつ伏せで寝かされていた赤ちゃんにSIDSの発症頻度が高いことが
疫学調査で明らかにされました。
うつぶせ寝と突然死発症のメカニズムの関係は明らかではありませんが、
欧米では仰向け寝を推奨するキャンペーンによってSIDSの発生率が減った
という報告もあり、何らかの関連はあることは疑う余地はありません。
● 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時に
うつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者
の調査からわかっています。
医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が
見えるあおむけに寝かせましょう。
この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
●できるだけ母乳で育てましょう
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。
母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが
研究者の調査からわかっています。
できるだけ母乳育児にトライしましょう。
●たばこをやめましょう
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。
妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、
呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。
妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙
はやめましょう。
これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を
求めましょう。