投稿日時:2020年7月31日
◎ブログ◎病気 ~とびひ~
こんにちは。
大阪保育士の鈴木です。
日に日に暑くなり、あせもや虫刺され、湿疹などの皮膚疾患が
多くなる季節になってきましたね >_<
ついつい痒みがあり、ひっかいたり、転んで出来た傷に感染を
起こして「とびひ」になります。
正式には「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)といい、
特定の細菌による皮膚の感染症のことをいいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
掻きむしった手を介して、水ぶくれ・水疱があっという間に全身へ
広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、
「とびひ」と呼ばれています。
種類
■水疱性膿痂疹
水ぶくれができて、ペロッと皮がむける「びらん」をつくることが多い。
かき壊した「びらん」の周りに小さな水ぶくれができて、さらにその周りが
赤くなってきます。
水ぶくれの中は初めは透明ですが、次第に膿疱化(水ぶくれの中に膿が入って
いる状態)します。
水ぶくれや膿疱は、簡単に破れて「びらん」を作ります。
水ぶくれの中身やびらん面からしみ出てくる液によって、その周囲へと増えて、
広がっていきます。
■痂皮性膿痂疹
炎症が強く、かさぶたが厚くついた赤く腫れた所に、小さな膿疱・びらんが
でき、さらに厚いかさぶたができます。
炎症が強く、ズキズキした痛みを伴います。
また、発熱、リンパ節の腫れ、時によっては喉の痛みなどの全身症状が出る
こともあります。
原因
■水疱性膿痂疹
原因は黄色ブドウ球菌で、産生する表皮剥脱毒素という毒素が
皮膚を侵すことによって起きる。
乳幼児・小児がかかりやすく、特に初夏から真夏に多く発症。
■痂皮性膿痂疹
原因菌はA群β溶血性連鎖球菌で、アトピー性皮膚炎などに
合併することが多く、かなり急速に発症します。
顔面を中心にみられることも多い。
季節はあまり関係なく、成人に多くみられる。
対処・治療
汗をかくので毎日入浴し、痛いから洗わないのではなく、
刺激の少ないせっけんで皮膚を清潔に☆
浸出液などが周囲に接触しないように患部に軟膏を塗っ
たり、ガーゼで保護も!
また、手洗いを習慣化し、爪を短く切り、皮膚を傷つけ
ないように注意しましょう。