投稿日時:2020年7月29日
◎ブログ◎病気 ~手足口病~
こんにちは。
大阪保育士の鈴木です。
三大夏風邪
子ども中心に夏に流行する感染症で、三大夏風邪と言われたりする
『手足口病』『プール熱』『ヘルパンギーナ』。
毎年6月~8月にかけてそれぞれの流行がピークを迎えます。
~手足口病~
夏季に流行し、7月に感染のピークを迎えるウイルス性の感染症。
患者のほとんどが小児で、5歳未満の小児が80%を占めますが、
まれに大人も感染します。
ウイルス感染により、口の中や手足に水疱(水膨れ)ができる。
原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」
で、 一度感染するとウイルスに対しての免疫はできるが、他の
種類のウイルスには免疫がないため、繰り返しかかることがある。
まれに、無菌性髄膜炎、脳炎、心筋炎、肺水腫、ギラン・バレー
症候群など重篤な合併症が起こる場合も。
症状
■潜伏期間は、3〜6日
■口の中・手のひら・足の裏や甲に水疱性の発疹
■1〜3日間発熱
■1〜2ヶ月後に手足の爪がはがれることも
■水疱は、かさぶたにならずに治る場合が多く、1週間程度でなくなる
■口の中の水疱がつぶれた後の口内炎がひどく、飲食できずに脱水になることも
■意識障害や明らかにぐったりしているような場合や嘔吐を繰り返す場合は、
重篤な合併症を起こしている可能性も
感染経路
主な感染経路は3つ。
◎感染している人のくしゃみや咳とともに、空気中に飛び出したウイルスを
吸い込むことにより感染してしまう(飛沫感染)
◎感染者が触れたドアノブやスイッチに接触し、さらにその手で口や鼻を
触ることにより体内にウイルスを取り込んでしまう(接触感染)
◎感染者の乾燥した便の粒子を吸い込んでしまったり、おむつを取り替えた
後に十分に手を洗わないまま顔を触ってしまったりすることで感染する
(経口感染)
感染力が強いため、数年に一度、乳幼児の間で大流行する。
予防
回復後も口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたりウイルスが
排泄されるため、おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が
広がります。 完全に予防することは困難ですが、まずは感染経路を
しっかりと把握することが何よりもの予防☆
マスクをしっかりとつけることで飛沫感染の予防!
また、手洗い、うがいをこまめに行うのはもちろんのこと、アルコール
消毒も手足口病には効果的な予防方法です。
他にも、感染者とタオルを共有しない、食器やテーブル、おもちゃなどを
消毒するといったことで予防が可能。
治療・その後
手足口病に対する特効薬や治療法はありませんT_T
基本的には、症状の軽い病気のため、経過観察が一般的。
それぞれの症状に対する対症療法が中心となります。
例えば、口内炎には鎮痛薬や粘膜保護剤の軟膏などが処方
■咽頭痛の症状から食欲不振や脱水症になりやすいため注意が必要。
■プリン・ゼリー・アイスなどの刺激が少なく、かたくない食品。
■果物やトマトなどは酸が含まれているため刺激があることも。
■ヤヨーグルトなどの乳酸を含むものは痛みが出る場合も。
■流動食や飲み物を買う際には乳酸など、含んでいないか確認を!
■のどごしの良い冷たい飲みもの
◎登園・登校など
保育園などへの登園の目安は、熱が下がって1日以上経過していることや
口腔内の水泡・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれることなどです。
登園・登校については主治医とよく相談を♪