MENU

投稿日時:2018年7月12日

保育士が抱える問題とは?保育士を目指している方に知っておいて欲しいこと

実際に働く保育士の一日

保育士が働く保育園は、私立と公立の2種類があります。
保育士の基本的な勤務時間は8〜20時くらいが相場で、1日の労働時間は平均して8〜10時間ほどです。
公立で働く保育士は公務員扱いとなるため、基本的にサービス残業はありません。
しかし、私立の場合、運営形態が多様化しているため、保育園によって教育方針、保育環境などが異なります。
なかには延長保育や24時間預かりなどを実施しているところもあり、そのような保育園では夜間勤務もあるのが特徴です。
そのため、私立勤務のほうが実働時間は長いといわれています。
また、運動会やイベントが近づくと準備に追われ、そのときは勤務終了後も時間を費やさなければいけません。

保育士不足に関する問題

保育士の1日の労働時間は8〜10時間と、他の仕事に比べて拘束時間が長いです。
保育士は1日でさまざまな仕事をこなさなくてはならず、子どもたちだけでなく同じ職場の人間、子どもたちの両親とも円滑な関係を築かなくてはいけません。
それに加え、運動会など各種イベントがあれば、とても勤務時間内に準備に取りかかることはできず、時間外労働を強いられることになります。

そして、それだけの仕事量をこなしながらも問題となっているのが、給料の安さです。
平均して15〜17万円ほど、なかには11万円以下という保育士もいます。
男性保育士の場合は、家族を養わなければいけない立場の人もいるので、この給料ではやっていけません。
そのため、離職率が上がり慢性的な人手不足となっているのが、保育士業界の現状です。

潜在保育士が発生する理由とは?

保育士の資格を所有していながら、保育園の現場で働かない「滞在保育士」が年々増えて問題となっています。
なぜ保育士資格という立派な資格を持っていながら、保育士として働かないのでしょうか。
それは、保育士をとりまく労働環境が原因です。
長時間労働が反映されない安い給料などを理由に離職率が高くなり、慢性的な人手不足が発生しているという悪循環により、保育園で働きたいという人が増えないのです。
保育士という仕事自体はやりがいのある魅力的な仕事でありながら、それをとりまく労働環境が改善されないことが、滞在保育士を増やす原因といえます。

保育者の規制緩和と待機児童問題

労働環境以外で保育士業界が抱える問題は、待機児童問題、そして、その打開策である「有資格者の比率を下げる規制緩和」です。
保育園は慢性的な人手不足のため、子どもを保育園に預けられず働くことができない「待機児童」問題が浮上しています。
それらの問題を改善するために検討されているのが、保育士の資格を持っていなくても保育園で働くことができる規制緩和です。

本来、保育園では保育士の基準配置が決められていますが、基準を変えることで無資格の保育者を現場に導入し、人手不足を解消しようと計画されているのが保育士の規制緩和です。
保育士ではない「保育まま」、「子育て支援員」という名称の人たちが現場を支えるというかたちになります。
この案が実施された場合、人手不足は解消できますが、その反面デメリットもあると予想されています。
専門性の高い有資格者でない場合、保育の質が低下するのではないか、子どもひとりひとりをしっかりと見てくれるのかというのが、デメリットです。

自分一人で悩まないこと!同僚や自治体のサポートも頼ってみよう!

保育士として働き出した場合さまざまな壁にあたるでしょうが、大事なのは自分ひとりで悩みを抱えないことです。
悩みや疑問を溜め込まないで同僚などに打ち明けて、外に吐き出すだけでも精神的に楽になることができます。
また、保育士の強い味方となるのが、各自治体で用意されたサポート制度です。
生活のために必要な費用を無利子で貸付するなどの制度があり、保育士の生活をサポートしてくれます。

履歴書不要♪ まず登録面談!
いろいろな求人がご紹介できます。