投稿日時:2018年7月12日
保育士になるための第一歩!保育士資格を取得するには?
保育士資格と取得方法について
保育士資格の取得方法には、2つのルートがあります。ひとつは、厚生労働大臣が指定する保育士養成学校やそのほかの養成施設で所定の科目を履修し卒業すること、もうひとつが国家試験である保育士試験を受験して合格することです。養成学校には四年制大学、短期大学、専門学校があり、さらに大学や短大の通信課程もあります。養成学校で必要な講義・授業を履修し単位を取得して卒業すれば、保育士資格を取得できます。美容師や医師などのように、卒業後に国家試験を受験する必要はありません。保育士試験は年に2回実施しており、筆記と実技の2種類があります。
保育士試験とは?
保育士試験は、合格すれば保育士資格を取得できる国家試験です。受験は誰でもできるわけではなく、受験資格を満たしている必要があります。受験を希望する場合は、事前に必ず確認しておきましょう。試験は筆記試験と実技試験に分かれています。筆記試験の全科目に合格した人のみ、実技試験にすすめます。筆記試験の内容は、保育原理、教育原理及び社会的擁護、保育の心理学など8教科9科目。60%以上得点すれば、その科目は合格となります。すべての科目で合格する必要があり、1科目でも合格できなければ保育士試験は不合格となります。ただし、合格した科目は翌年以降最大3年間持ち越すことが可能です。なお、幼稚園教諭免許状を所有している場合は、一部の筆記試験が免除になるケースがありますので、申込時に確認しておきましょう。
実技試験は、音楽表現・造形表現・言語表現の3科目があり、このうち2科目を選択して受験します。こちらも合格ラインは6割です。音楽は楽器の演奏と歌、造形は指定のテーマにそってお絵かき、言語はお話の読み聞かせですので、得意な分野を選ぶと良いでしょう。
保育士試験の受験方法と注意点
受験を希望する場合、まずは保育士試験事務センターあてに「受験申請の手引き」を請求する必要があります。請求はインターネット上でも郵送でも行えます。手引きが手元に届いたら、申請に必要な書類をそろえましょう。初めて受験する場合は、卒業した学校の卒業証明書など、受験資格があることを証明する書類が必要です。2回目以降の受験では、受験資格を証明する書類の提出は不要ですが、合格科目を引き継ぎする場合は「一部合格科目通知書」のコピーが要ります。また、受験手数料を振り込む必要があります。手引きに「郵便振替払込取扱票」が同封されていますので、その用紙を使って郵便局で振り込みを行いましょう。その振替払込受付証明書を、忘れずに申請書の所定の場所に貼付します。書類がそろったら、申請期間内に手引きに同封されている申請専用封筒に入れ、簡易書留郵便で試験センターに送付しましょう。
どのような理由があっても、申請期間内を過ぎてからの申請は受け付けられません。卒業証明書などは発行までに時間がかかるものですので、時間に余裕をもって書類の準備を行うようにしておくのが無難です。また、郵便払込請求書検受領証と書留・特定記録郵便物等受領証は、払込みや送付の証明となるものですので、大切に保管しておきましょう。
保育士試験の難易度と対策方法について
厚生労働省発表のデータによると、保育士試験の合格率は20%程度となっています。合格率が高くないのは、8教科9科目と科目数が多く、出題範囲が広いことに加え、全科目で6割以上得点しなければならないためと考えられています。出題される設問の中には、子育て経験があれば正答がわかるといったものもあり、問題自体の難易度が突出して高いということはありません。また、合格科目は3年間持ち越すことができます。要点をおさえて効率的に学習すれば、合格することは困難ではないでしょう。
学習方法には通信教育と独学とがあります。通信教育は、学習項目がわかりやすくまとめられたテキストで学べ、疑問点があればメールなどですぐ解消できることが大きなメリットです。独学では、市販のテキストや問題集、参考書などを使って、費用を抑えて学ぶことができます。インターネット上に保育士試験合格を目指す学習者同士のコミュニティなどもありますので、参加するのも良いでしょう。学習していて疑問があれば聞くことができますし、試験に関する情報をやりとりすることもできます。
保育士資格取得には様々なルートがある!
保育士資格取得は、厚労省の指定を受けた大学や短大、専門学校の保育士養成課程で学ぶほか、国家試験に合格することでも可能です。大学や短大の中には、保育士養成の通信課程があるところもありますし、専門学校の中には夜間過程を開講しているところもあります。また、国家試験は年に2回行われています。社会人になってからでも、保育士資格を取得する方法は複数あるのです。学校に行くのは費用や時間の面で難しいという人でも、保育士試験の受験なら、取り組みやすいかもしれません。保育の仕事に興味のある人は、ぜひ挑戦してみましょう。