投稿日時:2018年4月27日
保育士としてのピアノ伴奏は初心者レベルでも大丈夫?
子どもの成長を近くで支えることができる保育士はやりがいの大きな仕事です。
「子どもは大好きだし、保育士という仕事に憧れるけど、ピアノ伴奏にまったく自信がない」など悩みを抱えていませんか?確かに保育の現場は、音楽と密接に結びついています。
ここでは、ピアノは弾けないけど保育士になりたい人に役立つ情報をまとめてみました。
何が何でもピアノ!ではないけれど…
保育士の養成学校や資格試験ではピアノの演奏が必要になります。
保育士になるためには、「何が何でもピアノができないと!」というわけではないですが、できた方がいろいろと便利です。
しかし、ピアノが弾けないからといって、保育士をあきらめることはまったくありません。
養成学校ではじめてピアノを触ったという人は、実は少なくないのです。
保育士は難しい技術までは求められません。
子どもたちが音楽を楽しめるように、簡単な童謡が弾ければ十分です。
楽譜の読み方を学んで、片手で演奏するところからはじめてみましょう。
ピアノ指導者を目指すわけじゃない
ピアノの伴奏と聞くと、それだけで身構えてしまうものです。
もっと気楽に考えましょう。
保育士はピアノ指導者を目指すわけではありません。
子どもたちが音楽に触れる手助けをするツールとしてピアノがあるのです。
伴奏を間違えてしまっても構いません。
時には途中で伴奏が止まってしまうことがあるかもしれませんが、それでもいいのです。
「子どもたちが楽しめる童謡は何か」「最近子どもたちの間で流行っている曲は何か」を考えながら、少しずつピアノに慣れていきましょう。
はじめから完璧にできる保育士などいません。
ピアノの演奏が苦手なら、他のところでカバーすればいいのです。
難しく考えすぎず、まずは自分が音楽を楽しむ気持ちを大切にピアノと向き合ってみましょう。
他の楽器でも伴奏が出来ればOK!?
保育の現場で求められているのは、ピアノを弾くことではなく、子どもと一緒に音楽を楽しむことです。
そのため、他の楽器でも伴奏ができれば、OKです。
たとえば、ハーモニカは、初心者でも簡単に音が出せる楽器です。
もしフルートやギターなど、ピアノ以外に得意な楽器があれば、それらを使って伴奏することもおすすめといえます。
子どもたちは、珍しい楽器に釘付けになることでしょう。
ただし、ピアノ以外の楽器で演奏する際は、施設の責任者に確認をするようにしましょう。
施設の方針によっては、ピアノ以外は認められないケースもあるため、事前の確認することで不要なトラブルを防ぐことができるはずです。
独学でも弾けるようになる?
ピアノは独学でも弾けるようになります。
今はピアノ初心者のためのウェブ動画なども公開されているため、空いた時間を上手に活用して練習することも可能です。
独学で学ぶためには、まず楽譜を読めるようになることが大切です。
そして、右手のみで演奏ができるようになりましょう。
最後に両手での演奏にチャレンジしてみます。
これが一番の難関です。
慣れないうちは、右手と左手を別々に動かすことに苦労します。
はじめから有名な童謡や人気の曲に挑戦するのではなく、簡単なものからスタートしましょう。
「ドレミのうた」は、楽譜の読み方や音階がわかりやすい構成となっており、初心者にもおすすめの練習曲です。
弾けた方が楽しい世界は広がる
保育士になるためには、ピアノを上手に弾ける必要はありません。
しかし、弾けた方が保育士としての世界は広がります。
子どもたちの中には、会話でのコミュニケーションが苦手な子もいます。
そんな子と仲良くなるためのきっかけとして、音楽があるのです。
子どもは音楽が大好きな子が多い傾向で、保育士がピアノを弾くと、ひきつけられるように集まってきます。
ピアノが弾けるだけで、子どもたちとの距離がグッと近づくのです。
保育士として大切なことは、ミスなくピアノを弾くことではなく、ピアノを通して子どもたちと一緒に音楽を楽しむことではないでしょうか。