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投稿日時:2018年11月16日

腰痛は保育士の職業病?腰痛予防のコツ

保育するときはしゃがむのが鉄則!

保育士とお世話をする園児との身長差が大きいために、さまざまな面において無理な姿勢をとることで腰痛が起こります。しかし、業務ごとに腰痛になりにくい姿勢のコツを覚えて実践すれば腰痛の原因のほとんどが解消できるでしょう。ポイントとしては、園児と接するときに立ったまま腰を曲げた姿勢を取らないことです。園児の正面に近づいてしゃがむことが鉄則で、前かがみになったり、腰をひねったりする動作を避けるのがコツです。
たとえば、寝かせておむつ交換をする際は、園児を床に近い位置に寝かせるのではなく、ある程度高さのあるおむつ交換台で行いましょう。前傾姿勢を取らずにすむため腰背部にかかる負担が減らせます。おむつ交換台のない場所で行う場合は、座るときになるべく両足を大きく開いて座るのがコツです。正座に比べれば前傾姿勢が多少はラクになります。股関節や膝に痛みがあるなら負担がかからないようにお尻の下にクッションを当てて保護しましょう。
また、授乳や沐浴、食事やトイレの介助なども、なるべく体をひねったり前かがみになったりしないようにします。なるべく作業台やイスやソファなどを使って、腰に負担のかかる姿勢を避けるように意識して気をつけましょう。

家に帰ったらストレッチ

保育施設や介護施設では腰痛の悩みが多発し、休日ごとに整形外科、整体、カイロプラティックなどに通う保育士も少なくありません。激痛のために離職せざるを得ない人もいます。腰痛が慢性化する前に対策を行うことが、腰痛予防のために不可欠です。そのためには、帰宅してから行うストレッチが有効です。
腰痛予防のためのストレッチメニューを紹介します。立ったまま足を交差して、前の足の膝は軽く曲げ、後ろ側の足の膝は伸ばします。そのまま上半身を前に倒して床に手の指先が付くように深く曲げましょう。次に、足の前後を入れ替えて同じように10回程度繰り返します。1日のうちに3回行うと効果的です。または、仰向けに寝たまま膝を伸ばして垂直に片足ずつ挙げるのでも構いません。左右20回ずつ、1日に2~3回行うとよいでしょう。膝関節と腰を伸ばしたり曲げたりするのに重要な働きをもつ体幹直立筋のストレッチになります。
他にも、周囲の筋肉を鍛えることで腰痛を予防する体操もおすすめです。仰向けに寝て両腕を胸の前で組み、膝を軽く曲げてお尻を持ち上げる動作を20回程度行います。1日に2セット行うと効果的です。また、そのままお尻を床に付け膝を曲げたまま、頭を少し持ち上げた姿勢を保ちます。頭の高さは、床から拳2つ入る程度です。動作をゆっくり行うのがコツで、頭を持ち上げるのに5秒、上げた姿勢を保つのに5秒、頭を床に戻すまでに5秒、この流れを30回程度繰り返します。次に、腕を頭の後ろで組み床に付け、膝を伸ばした足を左右交互に20回ずつ上げ下ろしします。1日に2回行うとよいでしょう。
腹ばいの姿勢でクッションやまくらを骨盤の下に置き、両手を後ろで組み、上体そらしの要領で頭を持ち上げます。20回程度を1日2~3回行うと、胸筋と背筋の強化になります。

重いものはみんなで分担

何人も乗せられる散歩車は、一人ひとり保育士が園児を高い位置まで抱えて乗せ下ろししなければならないタイプのものがほとんどです。1人で園児全員の乗せ下ろしを担当するのではなく、お散歩に行く保育士全員で分担しましょう。散歩車に何人も園児を乗せて押して歩くのも、結構な重さがあります。きれいな舗装された平坦な道でないと、かなり重く感じ腰背部へもかなりの負担がかかります。坂などのない押しやすいコースを選び、なるべく全員で交代しながら行いましょう。
できることなら散歩車は園児が自分で乗り降りできるものが理想ですが、そうでない場合は、散歩車の点検も定期的に行うことをおすすめします。整備不良ではスムーズに走行できず、余計に力が必要になってしまい疲労度も腰背部にかかる負担も増えてしまいます。

日々の対策が大切

保育士はやむを得ない場合もありますが、意識してなるべく腰痛の原因になる姿勢をとらないことが大切です。保育士の腰痛は職業病との認識が保育士全員にあります。協力し合いながら業務を分担したり、正しいストレッチや腰痛予防体操を取り入れたりして、積極的に意識改革している園もあります。
保育士が作業しやすいようにおむつ交換台や作業台など腰痛対策をしている園も増えているようです。自分でも、腰痛にならないようさまざまなシチュエーションの正しい姿勢が身に付けられれば心配には及びません。また、ストレッチや予防体操なども取り入れて日々腰痛対策しておくことが大切だといえます。

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