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投稿日時:2018年11月16日

保育士資格を取得するには?勉強のコツ

厚生労働省指定の学校を卒業するケース

保育士とは児童の保育をおこない、児童の保護者に保育についての指導をするエキスパートです。専門的な知識と技術が必要となるお仕事で、資格を習得する方法は2つあります。そのうちの1つは、厚生労働大臣が指定した保育士を養成する学校および、その他の施設(大学、短期大学、専修学校等)を卒業する方法です。保育士養成学校の入学資格があるのは高校を卒業している人で、保育士資格を取得するためには保育原理、社会福祉、保育実習理論などをはじめとする幅広いカリキュラムから68単位以上を履修および修了する必要があります。
厚生労働省の資料によると、指定保育士養成施設の数は全国で合わせて684校(平成30年4月1日時点)あり、入学から卒業までの期間は大学の場合は4年間で、短期大学では2年間です。専修学校や専門学校も、短期大学と同じく2年制のところが多いのですが、中には3年制の学校もあります。また、通学制のほかに、通信教育制を設けている学校もあります。学費に関しては、大学では4年間でおよそ400万円以上、短期大学や2年制の専門学校に通った場合ではおよそ200万円以上はかかるようです。
大学に通った場合、保育以外の分野についても広く学ぶことができますが、卒業までに4年間かかることに伴って、授業料も高額になります。専門学校や短期大学では保育について集中的に学ぶため、2年間という短期間でカリキュラムを終えることが可能ですし、学費も抑えることが可能です。
なお、平成26年度末に保育士養成施設を卒業することによって保育士資格を取得した人数は、4.2万人(厚生労働省保育課調べ)となっています。

保育士試験の合格を目指すケース

厚生労働省が指定した養成学校を卒業する方法以外にも、保育士試験を受験して合格すれば保育士資格を取得することができます。保育士試験は平成28年度より、各都道府県の試験会場で年2回実施されています。受験資格があるのは、大学や短期大学を卒業している人、もしくは2年以上在学して62単位以上取得した人、高等学校を卒業してから児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上、児童の保護や援助に従事した人です。また、中学卒業後に5年以上かつ7,200時間以上、児童の保護や援助をする仕事の経験がある人にも受験資格があります。
保育士試験には筆記試験と実技試験がありますが、筆記試験にすべて合格してからはじめて、実技試験を受けることができるシステムです。筆記試験は児童家庭福祉や子どもの食と栄養などの9科目を2日間に分けておこなわれ、実技試験では保育実習実技を受けます。
筆記試験を受験して合格した科目については、合格した年を含めて3年間の有効期限が設定されているため、その間は免除を受けることができます。さらに、平成27年保育士試験からは、たとえば児童福祉施設や認定こども園など、対象となる施設での実務経験がある場合は、合格科目を最長5年間まで免除することができるようになりました。そのため、もし一度の試験ですべての科目に合格できなかった場合でも、有効期限内に全9科目をクリアできれば筆記試験に合格できます。なお、保育士試験の受験料は、12,950円(平成30年後期)です。

WEBセミナーやアプリも活用しよう!

保育士試験を受験するための学習方法ですが、通信教育講座や受験対策の書籍を使って独学することも可能です。また、スマートフォンを活用して保育士試験の勉強ができるアプリもたくさん出ています。自宅では机に向かって参考書や問題集で学び、たとえば電車やバスでの移動中やすきま時間にはスマートフォンのアプリを併用すれば、効率よく勉強することができます。WEBセミナーによる講義もあるので、書籍などを用いた独学だけでは難しい分野は、WEBセミナーで上手にカバーしながら受験勉強を進めていけば、合格に近づけるのではないでしょうか。

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