投稿日時:2018年7月12日
保育士にピアノは必須?ピアノが苦手でも保育士になれるのか
保育士に必要とされるピアノの能力とは?
保育士になるためには、保育士試験に合格するか、指定の学校などに通って所定の科目を履修し卒業するかの2通りの方法があります。保育士試験を受ける場合、「音楽表現」「造形表現」「言語表現」のうち2科目を選択して受験します。ここで「音楽表現」以外の2つを選択すれば、ピアノが弾けなくてもよいことになります。
もっとも、指定の学校に通う場合、ほとんどの学校ではピアノが必修科目となっているため、ピアノを弾くことは避けて通れません。また、そもそも保育園ではお誕生日会や季節の行事のときに、園児に歌を歌ってもらうため、保育士がピアノの伴奏をする場合があります。よって、保育士になる場合、ピアノが弾けるに越したことはありません。保育士に必要とされるピアノのレベルは、子どもたちがピアノの伴奏で一緒に歌を歌えるレベルです。ピアニストのように、人前で難しい曲を演奏できるレベルまでは求められていません。子どもがみんな知っているような曲のレパートリーを5曲くらい持っておき、簡単な伴奏ができれば安心でしょう。
保育士試験におけるピアノの実技試験について
保育士試験で「音楽表現」を選択した場合、ピアノの実技試験があります。
これまでの課題曲を見ると、「アイアイ」「一年生になったら」など、子ども向けのよく知られている曲が課題になっています。「保育士試験受験の手引き」によると、合格レベルとしては「保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること」が求められます。実際の試験では、「幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌い」します。楽譜は持ち込み可能なので、暗譜する必要はありません。必ずしも楽譜どおりに弾く必要はなく、自分で好きなようにアレンジして弾くこともできます。また、ピアノが苦手な人でも、自分が弾きやすいように譜面を書き直したものを使用できるので安心です。
ピアノが苦手でもできる!簡単ピアノレッスン方法!
ピアノが苦手という人も、ちょっとした工夫で上達することができます。
まず、ピアノの練習をする時は、その曲の右手パートと左手パートを片手ずつ交互に練習します。また、1小節ごとなど、少しずつ区切って同じ所を何回も練習していきます。こうすることで、指を旋律の動きに慣らすことができ、弾きやすくなるのです。
YouTubeなどの動画サイトに、レッスン動画をアップしているピアニストやピアノの先生もいるので、そういった動画を参考にするのもよいでしょう。実際の指の動きなどが映像で見られるので、とても参考になるはずです。
初めから上手く弾けなくても落ち込む必要はまったくありません。少しずつでよいので、毎日ピアノに触れることが上達への近道です。
ピアノの練習におすすめの曲・楽譜
ピアノ初学者の人であれば、定番のバイエル教本から始めるのがよいでしょう。
音符を読む練習から始めたいという人は、音符にドレミのルビがふってある楽譜を使うと便利です。簡単なコード進行が書かれている楽譜は、左手で伴奏を付ける練習に役立ちます。
練習の際は、「チューリップ」や「カエルの歌」などのよく知られた童謡を練習すれば、試験対策にもなります。また、楽しんで練習するために「きらきら星」や「大きな古時計」など、保育園の行事で人気の定番曲も活用できます。最初は右手で旋律を弾けるようにします。旋律が弾けるようになったら、左手で伴奏を弾けるように練習しましょう。
ピアノが苦手でも大丈夫!自分に合った練習方法でスキルアップしよう!
保育士に求められるピアノのレベルはそれほど高くありません。ピアノが苦手という人も十分目指せるレベルなので、自信を持って練習に取り組みましょう。
自分で練習するだけでは不安という人には、保育士試験向けのレッスンを行っているピアノ教室もあります。YouTubeなどの動画サイトを見ながら練習する方法もあります。自分がやりやすいと思う練習方法で上達を目指しましょう。
ピアノの上達で大切なのは、少しずつでよいので毎日続けることと、楽しみながら練習することです。自分のピアノで園児たちが笑顔で歌う姿を思い浮かべながら、楽しく練習していきましょう。