投稿日時:2018年4月27日
保育士不足で復帰が望まれる潜在保育士!
待機児童問題や保育士不足などの問題は、子育て世代にとっては非常に深刻な問題です。
これらの問題がニュースなどで取り上げられたことにより、少しずつ潜在保育士の存在にも目が向けられ、復帰が望まれるようになりました。
この記事では、潜在保育士が保育の現場に復帰するための就職活動や必要な心構えなどについて解説していきます。
ブランクがあるけれど大丈夫?
潜在保育士が保育の現場に復帰をしない理由のひとつとして、ブランクがあることが挙げられます。
一度保育の仕事から離れてしまうと、保育内容や保育に関する指針などは大きく変わっている可能性があるのです。
そのため、潜在保育士のなかには、「実際に保育園などで研修をさせてもらえなければブランクを埋めることは難しい」と考えている人もたくさんいます。
ブランクがある潜在保育士が復帰を希望するのであれば、再び保育の現場に入っても問題なく働くことができるような配慮が望まれます。
そのため、復職するときには知識や技術を習得できる場があらかじめ用意されている施設への就職を希望すると良いでしょう。
家庭・子育てと仕事の両立は大変?
家庭・子育てと仕事の両立に悩んでいる潜在保育士は多いといわれています。
保育士の仕事に関しては、言わずと知れたハードワークです。
保育士は残業や持ち帰りの仕事が多いことから、時間の融通が利きにくいというイメージが持たれがちです。
また、元気いっぱいの子どもたちのお世話やふれあいを1日中行うとなると、体力的な面が心配という声も聞かれます。
家庭と仕事との両立が難しいと考えているのであれば、最初からフルタイムで復帰しないという選択肢もあります。
まずは、パートタイムなどの非正規雇用枠での就業を目指して徐々に慣れていくという方法もあるでしょう。
家庭も仕事もうまく両立できる方法を模索していくことが、保育士として長期的なキャリアを形成していくためには欠かせません。
保育士専門のハローワークもある!
保育士として復帰しようと考えた場合、ハローワークを利用する人は多いでしょう。
その場合、ハローワークに設置されている「福祉分野専門窓口」を活用すると、広い視野で求人を探せるようになります。
実は、保育士の資格が活かせる仕事については、一般的な保育園以外にもさまざまなものがあります。
具体的には、病児保育施設や放課後デイサービス、学童保育、ベビーシッターなどの仕事が挙げられるでしょう。
ハローワークの福祉分野専門窓口を活用して就職活動を行うことで多様な求人に出会うことができ、仕事探しの選択肢が広がります。
気になる自治体や民間企業の復職支援事業
潜在保育士の復職を支援する自治体や民間企業が増えつつあります。
慢性的な待機児童問題を解消するためには、保育士の増員は急務とされています。
そこで、自治体や民間企業が潜在保育士の復職支援事業として、さまざまな取り組みが行われているのです。
たとえば、岡山県では地元の大学と提携した「潜在保育士復職支援研修会」が行われており、保育士として復職するにあたっての不安が取り除けるような研修を行っています。
他には、鳥取県で「県保育士・保育所支援センター」を開設し、就職希望者の個別相談や復職のための研修などに取り組んでいます。
保育士としての復職で悩んでいるのであれば、自治体や民間企業が行っている復職支援の活用も検討してみましょう。
復帰にあたって必要な心構え
保育士として復帰を考えているのであれば、いくつかの心構えをしておくことが欠かせません。
まず、ブランクは必ずしも不利にはなりません。
面接などでブランクがあることの質問や指摘をされたときは、仕事への意欲を感じさせられるような回答を用意しておくなど、対処法をしっかりと心得ておくと良いでしょう。
また、職場で実際に仕事がスタートした後も、久々の保育士としての仕事に戸惑う可能性があります。
ただし、どんなときでも保育士として学び続けたいという謙虚な姿勢を持ち続けることが大切です。