投稿日時:2018年11月16日
保育士の労働時間や休日はどれくらい?
保育士の勤務体系
保育園が子どもを預かる時間は、基本的に朝7時から夜6時までの11時間程度、それに加えて早朝保育や延長保育があります。開園時間が長いの、1人で初めから終わりまで勤務するのではなく、保育士は週休二日のシフト勤務が基本です。「完全週休二日制」と求人情報や就業規則などに書いてあれば土日休みを指しますが、そうでなければ土日以外という場合もあります。最近は土日も勤務している保護者に配慮して、土日も開けている保育園も多くなってきたので、土日休みではないこともよくあります。その場合、4週8休というシフトが組まれていることが多いです。
シフト制といっても、単純な3交代制ではなく、子どもをたくさん預かる時間帯のシフトが多く当たるようになっています。ある保育園では、朝7時〜16時の早番、9時〜18時の中番、11時〜20時の遅番と分けられており、中番が週3回あたり、早番・遅番は少なめで週に2回当たる程度という勤務体系です。ただし、シフト制といっても状況により残業があることもあり、決められた勤務時間で退勤するのが難しい場合もあります。
休日の取り方
土曜日も出勤する保護者に対応するため、土曜保育を行っている保育園が大半です。その場合は、定休日である日曜日に加え、その他の曜日のいずれか1日が休みになるというシフトが組まれることが一般的です。1カ月中のお休みの日数は8日になり、休日保育がない場合と比べて、少なくなるわけではありません。また、土曜保育を希望するご家庭は平日と比べると少なく必要な保育士の数も限られるので、必ず土曜日に出勤しなければならないといったこともありません。
有給休暇の取得については時期によって取りにくい職場もあります。保育施設を運営する際に、保育士の配置基準(先生1人あたりの子どもの人数)が決まっています。保育士の配置人数を下回ると子どもを預かることができない為、保育士が足りていない職場であれば有給休暇を取りづらい環境になってしまいます。また、運動会やお遊戯会、卒園式などのイベント時には準備が非常に忙しく、有給休暇の取得を希望しにくい雰囲気の職場が多くあります。できれば有給休暇は計画的に取得するほうが良いでしょう。イベント時やインフルエンザなどが流行る冬場を避ければ、比較的有給休暇が取りやすいです。お正月やお盆休みなども、保護者が休みで預かる子どもの数が少ない傾向にあるので、ある程度まとまった休暇が取りやすいでしょう。
保育園以外のケース
保育園以外では児童養護施設や病院などでも日常的に子どもを預かっているため、保育士が勤務しています。これらの施設では、保育園よりも長い24時間体制で保育士が勤務していることもあり、看護師のように夜勤を含めたシフト制が組まれています。保育園以外の勤務地の場合は施設の特性によって勤務体系もまちまちなので、気になる場合は問い合わせてみるのも良いでしょう。
労働環境の整った勤務先を見つけよう
勤務体系がシフト制であったり、休暇が取りにくかったりする保育士ですが、労働環境の改善に取り組む保育園や保育施設も増えています。休暇や不測の事態に備えて配置基準を超えた保育士の数を配置している施設も多くありますし、年度の初めに有給休暇の取得計画を策定し保育士同士で調整する施設も増えてきました。また、グループ施設内で保育士の貸し借りを行い、柔軟に人員調整を行えるような仕組みを整えている施設もあります。そのような改善に取り組んでいる施設は、保育士の働きやすさを考えている施設といえるでしょう。保育士の勤務先を探す場合は、労働環境が整っていることや保育士の働きやすさを考えてくれる施設かどうかをしっかりと確認することが重要です。